バレンタインデー…さほど興味をもったことのないイベント。
というか、記念日やイベントに興味をもったことがあまりない。
結婚記念日もいつかよくわからない。数年前、突然夫が「今日は結婚10周年の記念日だよ」と言ってきて「へ~~知らなかった!!今日何日?」と素で訊き返したくらい。
なんか覚えられないんだよね…そういうヤツ…
バレンタインの思い出
バレンタインの今日、仕事から帰ったら、すでに帰宅してしていた長男がちょっと自慢気に…
と明らかに飛び上がりたいくらいのうれしさをこらえた声で伝えてきた。
因みに長男はモテるので、結構もらってくる。
それでもうれしんだなぁと…。
詳細を訊いたら、放課後女子が歩いていたので何をしているのかを訊いたら、「チョコを渡しに行く」と言うのでついていったというのである。
うん?? 長男がモテると思っていたのは勘違いか??
なんか…それ…まぁいっか。
とここまで訊いて思い出したことがある。
夫と付き合い始めて初めてのバレンタインだ。
チョコ的なものを所望された
付き合い始めてから、初めてのバレンタインに、直接ではないが「バレンタインはなにくれるのかな?」みたいなことを言い始めた。
身もふたもない性格の私は「なに?バレンタインにチョコをあげなきゃいけないの?欲しいんだったら用意するけど?」と言ったら「普通は手作りのなんかくれるもんじゃないの?」というので「普通が何かは知らんが、私は生まれてこの方どの殿方にもチョコをあげたことはない」と言うとちょっと驚いていた。
とは言っても、そういわれたらあげたくなってきた。
そして何か手作りにチャレンジしたいと思ってしまった。
そして、なんの経験もなければ、お菓子作りが趣味でもなんでもないのに、なぜか…
スノーボールクッキーを作ろうと思ってしまったのである。
なんであんなこと思いついたのか???
まず材料が分からない
作り方を調べたら、見たことのない材料の名前が出てきた。
アーモンドプードル
なんだ?犬か?
スーパーを何件か探したが、そんなものは見つからない。バレンタインデーを翌日に控えていたからなのか、そんなにメジャーじゃない物なのかはしらないが、とにかく見つからない。
何件目かのスーパーで『杏仁霜』なるものを見つけた。
ああ、これがアーモンドパウダーに違いないと意気揚々と買って帰った。
姉が一言
当時一緒に住んでいた長姉に事情を説明したところ
「なぜそんなものを選んだのか、そしてアーモンドパウダーと杏仁霜は似て非なるものだ」と一刀両断された。
確かにただチョコを溶かして型に流しいれるという素人に向いた方法を選ばなかったのかはいまだ不思議。
そして、なんだか不思議な食べ物が出来上がった。
スノーボールでもない、なんだかわからない白い丸いなにかが。
そしてその日はずっと怒っていた
待ち合わせの時、なぜか知らないが、ヤツは待ち合わせ場所がわからないとほざき、待てど暮らせどやってこない。
わからないわけない場所だ。あんたの職場の同じ建物の1件しかないお店の前だ。それがなぜわからない???
と私が激怒し、マンガのように地団駄を踏んだ。
そしてうまくはできなかったが、大変苦労して作ったスノーボールまがいを渡した。
見た目もあれだし、一口食べてもあれな代物だ。
うん、喜ばなかったよね。
そしてすべてにおいてその日は私は怒っていた。
数週間後、ヤツの家に遊びに行ったら、手つかずのスノーボールまがいがカビを生やしていた。
まあそうだろうなと思う反面、捨てとけよとも思った。
あんなに怒る理由はなんだったのか?
今思ってもなんであんなに怒ったんだろうな~。
怒りはなにかの感情に蓋をするものなんだから~なんの感情に蓋をしようとしていたのかな?
『この私』が苦労して作った恥ずかしさかなぁ~
それがうまくいかなかった悲しさかなぁ
待ち合わせ場所になかなかたどり着かないヤツに「大切にされていない」感かな~。
まぁいずれにしても、あの日は頭の血管が切れまくったな!
そして今日のバレンタインは、仕事の帰りに子どもたちとセブンイレブンに寄って、よさげなチョコを買いました。
長男もよさげなチョコを買ったのに、次男は「おれは自分でつくる」と言って普通の板チョコを買って、家で湯煎して型に入れて冷蔵庫に冷やしています。
安上がりな男だ。
さて、バレンタインデーって殿方にとっては大っぴらにはできないけど、なんとなくソワソワしちゃう日なんだね!
しらんけど。
おっと、次男が「チョコもう固まったんじゃな~い?」と言ってきたので行ってきます!