なんでこの人はこう思うんだろう?
なんでこの子はこうなっちゃうんだろう?
とよく思う。かつては白か黒か?と考える癖があったので、「だからいい」とか「だからダメ」とか結論を考えていたが、最近は最後の結論は置いておいて、そこまでいくプロセスが大切なんだなを思えるようになってきた。
というのは、今仕事の引継ぎをしているので「なぜ後任者はこう考えるのか?」と日々考え続けているから。
私はそう思わないけど、この方はこう思う。なんで違うんだろう?なんでなんだろう?と毎日考えている。
人の気持ちがわからない。だって私はあなたではないから。でもわからないからこそ「分かろうとすること」で得られるものがある。
だから自分が「人の気持ちがわからない」人でよかったなと思う。
とにかく不安らしい
引継ぎ期間は3か月。だれにも訊けないわけではないけれど、基本的にすべてひとりでやる仕事なので、細かいことは私以外知らない。
そりゃ不安だろう。私が退職した後、ひとりでやらなければならないんだから。
うん?そうだろうか?例え担当しているのが自分だけだったとしても、孤独に誰にも頼ってはいけないわけじゃない。
そう何度も告げても…
間違っちゃいけない。
迷惑になっちゃいけない。
何かあったらどうしよう。
と常に緊張している。
どういうところが不安なのですか?と訊いても、とにかく不安としか言いようがないという。
そうか…。そういう思いや感情を持ち合わせていない私にできることは「なぜそうなるのか?」を考えるしかない。
あまり不安がない
そもそも私はあまり不安がない方らしい。ないわけじゃないけど、比較すると平均より不安が少ないようだ。
だから「なぜそんなに不安になるのかがわからない」のだ。
そしてそれが悩みだったりする。
身も蓋もないことを言えば、前任者が去ったあと、なにか失敗をしたとしても自分が今できるベストを尽くしていたらそれでいいではないかと思ってしまうのである。
そこまで考えて「ではなぜ私は不安にならないのだろう?」と深堀してみた。
多分…考えが浅い。のではないかと。
想像力が貧困ともいえる。
あ~そうそう、あれだ…なんていうのだろう…水戸黄門を信じている?っていうのかな?
正義の味方の類がやってくると信じている。
もちろんその正義の味方は…自分自身だ。自分だったらどうにかやれると信じている。
だってそうだよね?今までこうやって生きてきた。色々あったけど、頭がおかしくなりそうなこともあったけど、心臓は止まらずに、吸って吐いてを無意識に繰り返して、なんとかどうにかやってきた。
それだけで価値がある。ここにいるという価値がある。
この経験を負ととらえるか正ととらえるかは…
難しいよね。ジャンルやカテゴリーにもよるし。
そんなことを熱く、上澄みだけ話すと
「そんなの春さんだからできるんですよ。私はそんな風に考えられない」
と大抵言われる。
さて、じゃぁあなたと私の何か違うの?
と深堀して考えて行く。
私は「人の気持ちがわからない」のが悩みではあるけれど、
「人の気持ちがわからないけどわかりたい」という思いを持っている。
だからカウンセリングをする。
そんなに辛い道を選ばなくてもいいんだよ。そうじゃない道を選んでいいんだよ。
もっと楽に幸せになる道があるんだから。あるんだから。
と伝えたい。届けたい。
自分の問題を自分の才能につながる。
あなたもわたしも同じだ。今持っている悩みや問題や痛みが、あなたの価値や強みなんだから。
そして「どうしたいのか?」ってことだね。
どうしたいんだろうね?