『ちゃんとする』ことへの呪縛…少なからずあると思う。
こういうもんだ。こうするのが普通だ。こうしておかなければ後々おかしくなるに違いない。みんなこうしている。こうやれって言われた…。
特に子育てしていると、自分自身のことじゃないから「この子が将来困らないように」と心配になってしまう。
資格があれば食べるのには困らない。
勉強していい大学に行けば大企業に勤められる。
一芸に優れていれば将来安泰。
こう思うのはもちろん愛があるからだよね。心配だし、かわいいし、苦労してほしくないし、ずっと自分が一緒にいられるわけでもないから、自立した時に困らないように今のうちにできることをしておこうって思うよね。
だから『ちゃんとして』ほしい。親心です。愛ですね!
でも結局私は子育てに関しては『ちゃんとする』ことを止めました。疲れちゃったし、できなかったし。
でも、それでまぁまぁ大丈夫なことが最近わかってきた。だって楽だよ? 命の危険がないかぎり大体がなんとかなっていくから。
時々不安にはなるけれど…あまりの長男の自由さに…。でも、たぶん、大丈夫…だと思う…。
子育ての悩みを相談する相手は…
長男が生まれて、もちろん子育ては初めてなのでどうしていいかわからなかったし、さじ加減もわからず、今思えば大したことないことでも悩んだりしていた。
そんな時に話する相手は、長姉か実父。とは言ってもわざわざ電話をするということではない。私は子どもが生まれてから毎日写真付きの日記を書いている。これを家族に向けてネットに載せている。鍵がかかっているので家族しか見ない。ここに載る話にコメントを寄せてくれるのである。それが実父と長姉だけということ。
ある日、こんな悩みを載せた。
風呂上り、なぜか息子たちは服を着ない。しばらく着ない。しばらくどころかかなりの時間服を着ない。素っ裸。
「ちょっと!ブラブラさせて歩かないで!早く服を着て!」とクレームしても返事もしない。早く服を着てほしい。
するとこんなコメントが返ってくる。
解放感がいいんだろうな。なんで服を着なくちゃいけないんだ?別にいいじゃないか。家の中なんだから。
じいじより
あっああ…ってなっちゃうんだよね。そうなんだけど、そりゃそうなんだけど…。裸だと風邪引きそうだし、なんか裸でぶらぶらはよくない気がするし…と思うんだよね。
って思いません?確かに家の中だから誰も見ないし、警察に捕まることもないけど、なんかいやだった。『ちゃんとして』いない感じだし。『普通』は家の中でも服を着ているものだし…。
次男がイヤイヤ期だった頃、朝忙しいのにパジャマから服に着替えない。どうしても着替えないので、叱ったりなだめたりして無理やり着替えさせて保育園に行っていた。次男も泣いて騒いで毎朝大変だった。
毎朝戦争のようだ。朝も早いのに全然着替えないで…もう怒るのにも疲れた。
と載せたら、こんなコメント。
着替えなきゃいけないのか?服着てんだからいいだろ?パジャマでいたいんだろ?パジャマのまま保育園に行ってなにか不都合があるのか?着替えたくなったら着替えるだろ?
じいじより
まぁそうなんだけど…パジャマで行ったらおかしいでしょ?『普通』は『ちゃんと』洋服を着ていくものだ。パジャマで来る子なんて見たことないし…そもそも恥ずかしいし。私が!
・・・・・・
このコメントをもらった次の日、パジャマのまま行ってみた。次男は満足そうだった。保育園ではある意味大歓迎された。
あらーーーーゆーちゃんパジャマのまま来たの??それパジャマですよね??わははは~
と先生は大盛り上がり。他のお母さんも「ゆーちゃん、それパジャマだよね?」と。
次男は文字通り微妙な顔をしていた。かわいかった。
それ以来、次男は朝着替えるようになった。どう思ったのかは知らない。自分の思いが認められて満足したのか、それとも保育園の反応で「パジャマで行くのはおかしい」と思ったのかは分からない。訊いてもいない。
子どもは99%親の都合で生きている
人間の子は未熟で生まれてくるから、親の庇護なしでは生きてはいけない。親(大人)に見捨てられたら赤子は生きてはいけない。
その状態がしばらく続く。親もその状態に慣れていく。
でも、子どもは育つ。自分の意志が生まれる。だから第一反抗期だか、イヤイヤ期がやってくるもんだ。それでもやっぱり一人では生きてはいけないから、親は子の面倒をみる。
そうやって、面倒を見る方も見られる方もなんとなくバランスをとって折り合いをつけて生きている。それが崩れるのはいつのことなのだろう?
幼稚園教諭をしてる長姉に言われたことがある。
「子どもは99%親の都合で生きている」と。99%は多すぎじゃね?と思うけど、まぁ、ほとんどがということを言いたかったんだと思う。
このパーセンテージをなるべく早く子どもに移乗していかなくては子どもは自立できないんだろうな。
私が子を自立させるために気をつけていること
甘やかさずに甘えさせる
『ぱ』を『ら』に変える(心配を信頼に)
受容される経験が自立をうながす
できているかどうかは別として。
ずーーーっと子どもにくっついて生きていくわけにはいかない。子どもは自分の分身ではない。だからこそ信頼しようと思うし、困るのは本人だから口を出さない!と思ってはいるが。
長男は困るようなシチュエーションなのに全然困っている様子がないのが不思議だ。ちょっとは困ってほしいと思うのが親心…。ちょっとくらい手や口を出させてほしいですけど?
逆に次男は困るようなシチュエーションでもないのにいつも困っている。同じ環境で育ったのになんでこんなに違うんだろう?
人それぞれだわね。
まとめ
ちゃんとしなくても、普通じゃなくても、たいして他人は気にしていないのかも。
あなたの顔を気にしているのはあなただけ by 夫
※いいこと言ってやったいう顔が腹立つんだよね。
子どもを育てるのも、自分自身を育てるのもさほど大差ないのかなと思う。
時に自分自身を甘えさせてあげよう。
自分自身を信頼してみよう。
自分自身を受け入れてみよう。
そしたらもっと生きやすくなると思う。
あなたも私も。
たぶんね。
GOOD LUCK!