私はあまり使わないようにしているが、夫はよく子どもたちに「ちゃんとして~」という。某お笑い番組の真似らしい。
すると、みんなで「ちゃんとってなんだよ」と突っ込むという我が家の恒例慣習がある。
そもそも「ちゃんと」ってあまりに抽象的すぎてわかりにくい。
まっすぐ立つてこと?
ふざけないってこと?
声を出さないってこと?
なになに『ちゃんと』って??
しっかりとする、堂々とする、立派である、まともである、などの意味の表現。(weblio辞書より)
だそうだ。
まとも~!!まともっていい言葉だね!!まとも…まとも…まとも…。
いずれにしてもはっきりとはわからないし、子どもに「ちゃんとしなさい」と言ったところで「ちゃんと」できるかは甚だ疑わしいと思っている。そして「ちゃんとする」ことがそれだけ人の幸せを引き寄せるのかも疑わしいと思っている。
なんと長男のクラスでは…
とはいっても、私もうっかり言ってしまう。
「きちんとして!」とか「ちゃんとして!」とかね。
つい先日、またうっかり「ちょっと!ちゃんとしてよ!!」と言ったら、長男が淡々と言う。
な!なんだと??それは非常に興味深い!!
な!なんと!!
こりゃすごい。前々から長男の担任の先生はなんだかおもしろいことをやる人だなぁと思っていたけれど、これは非常に興味深い。
結局1年間一度も面談に行かなかったので(子どものことに興味がないわけではない)、先生の人となりがいまいちわかっていなかったが、一度くらいサシで話してみたかったなとちょっと思った。
『ちゃんとする』ことで得られるメリットデメリット
とはいっても、世の親御さんたちはたぶんみんな思っている。「ちゃんとしてほしい」と。
それはなぜか?
そりゃ、社会をスムースに生きていくには、態度や言葉使い、身だしなみを『ちゃんと』していたら、信頼もされやすいからかな?多分。
だけど、あまりにも『ちゃんと』にこだわると自分が生きていくためのルールがどんどん増えていって、辛いな…と思っても「でもちゃんとしないと!!」と変に頑張ってしまうということにつながっていってしまう。それが癖になってしまっていてもうなんでこんなに頑張っているのか?なんでこんなに疲れちゃっているのか?が分からなくなっちゃっていく。
どうですか?お子さんに事あるごとに「ちゃんとして!!恥ずかしいでしょ!!」なんて言っちゃっていませんか?
悪いことではないとは思うよ。子どものことが大好きだから、苦労せずに生きてほしいと願っているからこそ出る言葉なんだから。
でもね、お母さんはどうですか?お子さんに言うくらいだからあなたもきっと『ちゃんと』しているんだと思いますよ。その『ちゃんと』が自分を縛って、頑張らせちゃっていませんか?
疲れていませんか? 今幸せですか?
じゃぁどうすればいいのよ!!ってことですが、なんども言いますが『ちゃんとしている』ことは悪いことではないんです。ただちょっと緩めてみませんか?
お子さんに『ちゃんとして!!」と言いたくなったら、もうちょっと具体的に、そして否定形を使わずに言ってみてはいかがでしょう?
ついでに「なぜお母さんがそう思ったのか?」も一緒に伝えてみるとよりお子さんには分かりやすいかもしれませんね。「子どもの為」ではなく「”私”がこう思う」という私軸で伝えてみてくださいね。
その時に「なんで私は今この場面で『ちゃんとしてほしい』と思ったんだろう?」とちょっと考えてみるのもいいかもしれません。
具体的に考えてみたら、そこまで従わなくてもいいルールかもしれません。
お子さんが『ちゃんとしていない』シーンに当たったら、これは緩めても支障がない、自分にとってさほど大切でないルールかもしれない…と思ってみるのもまた一興です。
ひとつひとつ『手放してもいい』ルールを見つけて、緩めていき、「ちゃんとできなくてもまぁいっか」と思えることを増やしていくとだいぶ楽になるじゃないかな?
それをきっとあなたのお子さんが教えてくれますよ。
そんなことをちょっと深堀してみてはどうでしょう?
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