ココロノマルシェ

仕事を辞めた後悔と執着の手放し【ココロノマルシェ】

もじゃもじゃ頭のカウンセラー 山本春野です。どうぞお見知りおきを。人間距離(じんかんきょり)を程よく守って、沈めてしまった本当のあなたを見つけるお手伝いをしています。

今日は明日の卒業式の準備で早帰りしてきた子どもたち。

いやはや、ぎゃんぎゃん言いながら男子7人大集合。なんでいっつも動いてんだ?それにしても楽しそうだな~。

いいことだ。

さて、今日はココロノマルシェに寄せられたご相談にお答えしました。

私には、舞台アーティストとして活躍し、それを仕事にしたいという願いが幼い頃からあり、5年前、40代にして安定していた仕事を辞め、思いきって上京しました。

しかし、行動したことに満足したからか、上京してからなぜか急にやる気がなくなり、もしかしたら、前の仕事を辞めたかっただけじゃないか?本当にやりたいことをやる!なんて仕事を辞めるための逃げだったんじゃないか?と思うようになり、それから、3年ほどは舞台活動をしていましたが、人間関係もこじれたり、妙なプライドからバイトも続かず、生活も困窮してしまいました。

そこから、やりたかったことを仕事にするなんて、やはり無理なのかもと思い始め、いろいろ行動してみるものの、そんな気持ちなので、うまくいくはずもなく、こんなことしてもどうせ無理、とか言い訳ばかりで、何もできなくなってしまいました。

地元で、趣味のようにやっていた頃の方がよほど拡がりもあって、本業だった仕事もやりがいがあったため、今では、毎日のように上京したこと、仕事を辞めてしまったことを後悔してしまいます。
周囲からも、「なんで辞めたの?もったいない!」とか「今からプロになるつもり?」と鼻で笑われたりして、自分の選択に自信をなくしてしまいました。

やりたいことができるはずなのに、ダメな自分を受け入れることができず、周囲にダメな自分を見せられず、見栄ばかりで、何も幸せを感じられなくなってしまいました。こんなことなら、あのまま地元にいれば良かったと毎日のように後悔しています。

生活するためのバイトも、仕事があるだけありがたいと思いつつも、こんなところで何をやってるんだろ?私は何しにこんなところにきてるの?と自責してしまい、そんな日がもう2年近く続いています。
それでも、何か学びになるはずと自分を騙しながら日々過ごしていますが、本心では情けない気持ちでいっぱいです。
安定した仕事を辞めてまで始めるのだから、なんとしてでも成功したい、いや!しなくては!という執着だろうと思います。
趣味や副業ではなく、本業にすることでようやく認められるはず、だから成功しないと!失敗できない!こんなところにいちゃダメ!という焦りもあります。

いい仕事を辞めてまで、うさこさん、挑戦するなんてスゴーい!と言われたかっただけかもしれません。
自信過剰だったかもしれません。
でも、舞台の表現活動はやはり私には生きている証のようなもので、本当に幸せな時間であり、生きる歓びを感じることができるのです。

それほどにやりたかったことなのに、周囲の目を気にして、何もできなくなってしまい、現実は甘くなかったなあと感じ、
そもそもそんな才能もなかったし、地元でセミプロとして楽しんでいるくらいの器だったのかなあ、と考えてしまったりすると、なんだか悔しさと情けなさでいっぱいになり、自信もどんどん喪失してしまっています。
あの頃の方が良かったなと。

さらに、2年前には、東京で一緒にやろうと言ってくれてたパートナーから裏切られ、うつ状態が1年近くありました。今もこのことについて完全に立ち直れてはいません。

それでも、やはり、自分の才能を役立てたい、たくさんの人に楽しんでもらいたいと思うのです。

覚悟が足りないのかもしれません。表に立てば批判も称賛もあるはずですが、その両方を受けとる覚悟がないままで、地元の小さなコミュニティで、お山の大将のようにやっているくらいが身の丈に合っていたのかな?と思うと寂しく感じます。

このまま、諦めたくないと思いつつも、こうでなくてはいけない、という思いが離れません。
夢を叶えられなかった人、挫折した人って恥ずかしい、という考えもどこかあり、それが自分を苦しめていることもわかるのですが、
そこから解放されるにはどうしたらよいのでしょうか?

それでも、私は自分が夢を叶えて体現していくことで、誰かの背中を押すことができれば、と思っています。誰からも頼まれていないのに、変な義務感のようなものですが、私にもできるかもしれない、と思って他の人も新しい一歩を踏み出してくれるといいなと。

でも、今の私には、「安定したところにいた方がいいよ、バカなことなんてしない方がいい!」って言うことしかできません。
やりたいことをやればいい、なんて説得力の欠片もありません。

私が成功しなくちゃという縛りから抜け出すことだと思っているのですがどうしたらよいのか分からないのです。
やはり成功したいからです。
しかし、成功し、うまくいってる自分になる、ということに執着してしまっているのです。
そうならなければならないと。
そして、
「うさこさん、いい仕事辞めて東京行って、うまくいかなくてうつ病、バカなことするからよ、40歳もすぎてから。上京した意味なんてあるの?」と思われたくない!という下らない妄想にとりつかれてしまっているのです。
なにも満足を感じることができず、不平不満、不足にばかり目がいって、とてもしんどいです。

こんな執着を手放すにはどうしたらよいのでしょうか?
諦めてしまえば楽になるのでしょうか?でもそれはしたくないのです。やはり、プロとして自信を持って仕事にしたいのです。

好きなことをするのはこんなに苦しいことだったのか?そんなはずはないと思うのですがどうしたらよいのか分かりません。

例えば、家がある、仕事がある、食べるものがある、などといった、今、目の前のことに感謝し、そこに目を向けて満足しましょう!といった類いの回答は、もう他で聞き飽きていますので、できれば他のご回答だとありがたいです。
勝手を言ってすみません。

長くなりましたが、どうぞよろしくお願いします。

(うさこさんよりご相談)

うさこさん、こんにちは!

ココロノマルシェにご相談をお寄せ下さいましてありがとうございます。

多分うさこさんと同年代で、若い頃小劇場系で生計を立てたいとチャレンジしたけど、大した努力もせず挫折した山本春野が回答いたします。

うさこさん、舞台アーティストって役者さんとは違うんですか?どういう系統の舞台なのかとても気になりました。ミュージカルとかダンサーとかいろいろありますけれど。寺山修司的なものもありますよね~(もしかして今は流行らないのかな?)

私はほんの少ししか関わらなかったけれど、舞台に立つ気持ちよさとか、仲間との打ち上げの時の会話の居心地の悪さとか(居心地悪かったんかい!笑)、いろんな感覚と感情を思い出してムズムズしました。

舞台前の緊張感と、上がった時の解放感。スモークの独特の匂い、蓄光テープのキラキラ、舞台袖が頬に当たる感覚。

そんな感覚が何とも言えない「ここにいる感」「生きている感」と共に思い出されます。

うさこさんはどんな感覚感情が心を占めていたんでしょう?

私はあの感覚を他で味わったことはないです。

うさこさんはありますか?あの感覚感情を他に置き換えることができますか?

高揚感や達成感。お客様とのライブ感。
心から楽しい!と思える瞬間。お客様からの拍手。

そういう感覚を感じてみてください。思い出してみてください。

何のためにやっていたのか。
誰のためにやっているのか。
どうしてそれをやりたいのか。
それをやるために、周りに何を寄せればいいのか。

さて、素晴らしい回答をイチカカウンセラーれんカウンセラーがしていますので、私の回答はおまけ程度で(笑)

うさこさん>>趣味や副業ではなく、本業にすることでようやく認められるはず、だから成功しないと!

とおっしゃっていますか、「誰に」認められたいの?どういう状態になったら「認められた」という状態になるの?

『成功』って一言でいっても色々あるよね。どういう状態が「成功」っていうんだろう?

「舞台だけで生活ができる状態」が「誰か」に認められて、『成功』っていう状態なのかな?

今、うさこさんは思考ばかりが動いて辛そうですよね。思考はまぁ大切よ。仕事するときは本能のままに動いて、感情だけで動いても上手くはいかない。

でもね、やっぱり自分の感情を感じて、そこをベースに行動をしたほうが行き詰まらない。

「私はどうしたいのか」
「結局何を感じたいのか」

それをもう一度心に聞いてみてもいいかもね。

「すべての問題は自作自演」っていう私の大好きな考え方があります。

問題が目の前にあるってことは、それは自分が起こしたことで、その問題があることでなにか自分メリットがあるから、その事象が問題として目の前に見えて来たってことね。

じゃ、今なぜうさこさんの目の前にこの問題が起きたんだろう?

この問題によってうさこさんは何を得たいのだろう?
何を得られるだろう?

そんなことをうすぼんやり考えてみて。

問題を起こしたのが自分であれば、自分で解決ができる。

それってありがたいことだと思うんだよね。

 

成功したくない理由。
成功してしまったら困ること。
幸せになったら困ること。

手放しで「私は幸せだ~」と言いたくない理由。

誰に認められたいの?
誰かのせいにしていない?

詳しく話したわけではないから全ては憶測。

今までの経験で、うさこさんは作られている。

「幸せになれない事情」や「成功をおそれる事情」がそこには隠されている。

それはなんだろうね?

「幸せじゃない自分」を誰かに見せたいとか、自分が成功してしまったら誰かが悲しむのでは?とかそういう思い…ないかな?

なにか思い当たる節があるかな?

誰かを恨んでもいいし
状況を責めてもいい。

でも、自分を責めるのは効率が悪いからやめよ。
そうせざるを得ない何かがあったんだから。

成功に向けて、幸せに向けて邁進できないのであれば、それなりの理由がある。

恨みを体の外に出そう。
感情を体の外に出して
すっきりしよう。

誰かに認められたいのなら、まず自分を自分で認めてあげないと。

うさこさんはきっとまだまだできる。

>>私は自分が夢を叶えて体現していくことで、誰かの背中を押すことができれば、と思っています。

人は誰かのストーリーに心を動かされます。
成功者の成功者然とした話に心は動かされない。
感情に触れた時に、心を動かされて背中を押されるもの。
全て上手くいった話よりも、失敗とか、弱い部分に共感するもの。
そういう弱さを見せる勇気が、なにかを好転させることができるんじゃないかな。

どっかにおいてきちゃった、うさこさんの弱さを受け入れてあげよ?

これから多くの人の感情を動かす舞台アーティストになるために、必要な期間なんじゃないかな。

うつだった時、成功だけを追い求めていた日々、あの裏切りやがったパートナー、バイトの生活、地元に帰った方がいいという悩み、孤独、自分で自分に巻いた鎖…

あの日々が今私が立っている場所に向かっていたんだ…

と、未来に思えるように、今できることをやってみたらいいんじゃないかな~。

ハードルを下げよ?
きっとすげー―――高いハードル設定しているような気がする。

感覚と感情を感じて
弱さを受け入れて
一歩ずつ
自分を信じて
顔をあげて

転んだり、間違ったり、迷ったりしながらも歩いている。明日に繋いでいる。
袖に引っ込んでいるんじゃなくて、いつでも照明の下にいるんだから。
進むだけが道じゃない。引き返したっていい。道は1本じゃない。無数に広がっている。

どんな未来が待っていようと、今のうさこさんの悩みは大切なものだから。

こんなにも自分の心を言葉に表現できて、問題もわかっていて、誰かに弱さも見せられるうさこさんは素敵です!

応援しています。

参考になれば幸いです。

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