トイストーリー4を観ました。観ました?結論から言うと…
号泣でした!!
別にトイストーリーマニアでもないし、今まで作品を観たわけでもありません。なんとなくしか知らなかったし、さほど興味もなかったんですよ。
子どもと一緒に映画を観ることになって、だいぶ成長した子どもが選んだんですよね『トイストーリー4』を。私も「まぁいっか」というレベルでした。
見始めて、へぇ面白いな…と思っていたのですが…中盤に『ギャビーギャビー』というアンティークの女の子の人形が出てくるあたりから、前のめりになりました。
なぜならこの『ギャビーギャビー』夫婦問題に直面して、それでも自分が変われば相手も変わってくれるはず、愛されるはず!!と努力している女性そのものだったのです。それで感情移入してしまい…ギャビーギャビーの結末に号泣!!
夫婦問題に直面しているあなたが選ぶ次のステップは、このギャビーギャビーが選んだこのステップだと思います!
あなたは変わらなくてもいいんです。いくら違う服を着ても、性格を変えても、やっぱり中身はあなた自身でしかないんです。だからあなたが変わるのではなく、あなたが持っている愛を与える相手を探してみてください。ギャビーギャビーは勇気を出して一歩を踏み出しました。このコラムで、その勇気を出す一歩になる手助けができることを祈っています。
トイストーリー4のギャビーギャビーはあなたかもしれない
まだ『トイストーリー4』を観ていなく、これから観る予定の方はネタバレがありますのでご注意ください
あなたはきっと問題を解決するためにたくさん考えて、努力をしてきたと思います。それはとても素晴らしいことです。でも、もしかしたら考え方と努力の方向性が違っているかもしれません。向かう先は今のあなた自身のままで、期待ではなく希望をもって次のステップを探すことなのではないでしょうか。
モラハラされやすい人は「自分自身に問題があるのではないだろうか?」と思う感度が高い人が多い傾向があります。だから「自分が変われば平和になるはず。そうやって努力すればきっと相手も変わっていくはず」と期待を込めて努力するでしょう。
でもそれで期待通りの結果が訪れるのでしょうか?
ギャビーギャビーはアンティークショップに売られている古めかしいお人形です。いわゆるトーキー人形をいうもので、背中に付いている紐を引っ張るとおしゃべりする人形なんですが、元々ボイスボックスが壊れていてうまく話さないのです。
ギャビーギャビーはこれが自分が愛されない理由だと思っています。ボイスボックスがちゃんと動いて話せるようになれば、アンティークショップのオーナーの孫、ハーモニーに気に入ってもらえて、愛情をもらって一緒にお茶会をできると信じています。
すべての元凶は自分の中にあるこの壊れたボイスボックスなんだと。
でも本当にそうでしょうか?
あなたも「夫に愛されないのは自分の性格のせい」「これができるようになればきっと愛される」と思っているかもしれません。
ギャビーギャビーは知恵と仲間を使って、ウッディのボイスボックスを手に入れます。そして、ハーモニーに話しかけます…。
ギャビーギャビーの存在に気がついたハーモニーは、手に取りますが「いらない」という一言で愛をもらえるどころか、だれかの人形になることもできませんでした。
自分が変われば愛がもらえると期待していたのに、その期待は裏切られることになりました。
愛されない理由を探す
とあなたは思いがちではないでしょうか? そう思った方が楽な場合がありますが、そう思っても突破口にはならないことの方が多いんですよね。
愛されない理由を他に求めるていることはありませんか?
って思いますよね。確かにギャビーギャビーも『愛されない理由』を『壊れたボイスボックス』という自分の欠陥部分に求めています。
自分の欠陥=悪いところ ですよね。
私さえちゃんとすれば…
私が怒らせるようなことを言わなければ…
私がちゃんと子どもを躾けていれば…
私がもっと…
と自分の中に問題を見つけて直そうとする…悪いことではないと思います。もちろん自分自身で直したいと思うのであれば努力するのは大賛成です。
でもね、それを完璧に直したら今の問題が解決されるのでしょうか?
ギャビーギャビーは『愛されない原因』のボイスボックスを直しても、結局期待通りの結果は得られませんでした。
残念ながら。
それは誰のため?
ギャビーギャビーがチャームポイントであるそばかすの手入れをしているシーンが出てきます。
そういうのいいですよね。見た目はまぁある程度愛されるために必要ですから。でもその自分自身のメンテナンス…誰のためのものでしょうか?
おしゃれをしたり、きれいにお化粧をしたりするは楽しいですよね。
でもそれって誰のためにやっていますか?
こうしていないと選ばれないから。みんなやっているから。大人のマナーとして…
理由はいろいろあると思います。でもそれって自分自身が楽しんでやっていますか?もしそうではないのであれば、それに気がついていますか?
ギャビーギャビーのそばかすの手入れは自分自身の楽しみのためではないと思います。もし女の子に選ばれた時に見た目をきれいにしておきたい。もしくはきれいにしていないと選ばれない。と思っているんだと思います。
身なりを整えるのはもちろん必要です。それを他人の目線を第一に考えてするのはどうなんでしょう?
おしゃれも、ダイエットも自分がやりたいからやる!これが一番だと思いますよ!
期待と希望の違い
ギャビーギャビーは夢があります。ハーモニーと一緒にお茶会のおままごとで遊ぶことです。毎日、絵本(取扱説明書?)を眺めて、遊んでもらえることを期待しています。
いつかこういう幸せな日が来ることを期待してうっとりしています。そして現実に引き戻されてがっかりします。そこは相変わらずアンティークショップのショーケースの中で、一緒に遊びたいと願っている女の子の目には一向にとまる気配もない。
そして腹を立てます。自分の期待通りにならないから。自分を幸せににしてくれるのはあの女の子しかいないと思っているのでしょうね。他は考えられない。だからしがみつくしかない。そしていつかかならずハーモニーは自分の思いに気がついてくれてわかってくれる!その先に自分の期待する幸せがある!ハーモニーが自分を幸せにしてくれる!と思っているのだと思います。
『期待』は裏切られます。
でもね、『希望』は裏切りません。希望は『信頼』という言葉に置き換えることもできます。
簡単に言えば、
期待は「そうなるべき」、希望は「そうなったらいいな」
期待は悪い結果だと『受け入れられない』、もしくは『怒る』、希望は「そういうこともあるよね」と受け入れられる。
ギャビーギャビーの期待はあっさりと裏切られて失意のどん底に落とされます。
それを救ったのはウッディたちでした。持ち主のいないおもちゃとして生きていくこと決断したウッディたちと一緒にアンティークショップを出る決心をします。
すばらしい決心ですよね!いままでしがみついていた場所を出る決心です。
きっとハーモニーへの期待と執着を手放したことで心に隙間ができて、他に世界があるんだということを受け入れることができたのでしょう。
最後にギャビーギャビーは何をみつけたのか?
ギャビーギャビーはウッディたちと『持ち主のいないおもちゃ』として生きていくべく、アンティークショップを飛び出します。
そしてその道中、迷子の女の子を見つけます。そして心から「助けたい」と思うのです。
いつも「愛されたい」と願うばかりだったギャビーギャビーが「愛したい」と願った瞬間だったと思います。自分からなにかを与えることができるかもしれないという思いです。
「これがあれば愛される」と信じて疑わなかったとボイスボックスがここで活躍します。これがあれば愛されると信じて、知恵と仲間を使って手に入れたボイスボックス。手に入れ方はともかくとして、自分の期待した結末ではなかったけれど、自分の明るい未来の一歩を引き寄せてくれました。
努力はどういう形で報われるかはわかりませんね。
まとめ
夫との仲をどうにかしたい…と思っているあなた。モラハラ夫だったり、そこまでいかなくともどうも関係がうまくいかない…。かと言って離婚というわけにもいかないし…ということはありますよね。
そうなると「自分自身が変わらないとダメだ」と思ってしまうのも無理はありません。
でもね、ギャビーギャビーがそうしたように、自分自身の中に欠陥を見つけて、それが問題の原因だと思い込んでしまうと世界がどんどん狭くなってしまって、他の選択肢を見失ってしまいます。
まずは、自分自身の悪いところ、欠点をまるっと認めちゃってください。直すとか直さないとかそういうことは横に置いておいて、ありのままの、そのままの自分を受け入れることから始まります。服を着替えても、お化粧を変えても、ボイスボックスを直しても、生まれ変わっても、結局は自分の生まれ変わりでしかないんです。
受け取るばかりではなく、与えることができれば、あなた自身の幸せが見えてくると思います。
新しい世界に飛び出す準備をお手伝いします。ただ愚痴を聞いてほしいというあなたもお問い合わせからメッセージくださいね。
GOOD LUCK!