子育て応援

根拠のない自信は子どもには必要だけど、大人になるとうざいこともある

根拠ない自信家がすぐ近くにいます…。

それは夫です。

驚くほど『根拠のない自信家』で本人も自ら口にします。「おれ、根拠のない自信家だから」と。

根拠のない自信家とは、まったく実績が無いのにもかかわらず「できる」と思いこんでいることです。

そしてこの『根拠のない自信』は幸せになるためにとても重要なことであり、そして、それは幼児期に親によって刷り込まれている可能性が高いのですよ。

『過ぎ』はうざい人になるだけですが(出来るできると言ってなんにもできない人とか)、自信がなくてチャレンジできないとか、「どうせ俺なんか」とウジウジしている人よりは、「できるできる」と自分に言い聞かせ、チャレンジしていくことができる人の方が明るい未来が開けるはずだからね。

わたしと夫は根拠のない自信家夫婦

夫をあたかも馬鹿にするように『根拠のない自信家』と言ったが、なにを隠そうわたしも『根拠のない自信家』であることは間違いない。

若いころ「なんか自信家で鼻につく」と言われたり「忍者ハッタリくん」とあだ名を付けられたこともある。

そんな人やだ~と思う人も多いと思うが、本人は幸せなんだよね。

もちろん人に害を与えるハッタリや、鼻もちならないイヤミを誰かに言うということはない。断じてない。

なんかわかるでしょ? 大したことないくせに堂々としている人。そして二言目には「大丈夫でしょ」「なんとかなるでしょ」とやけに前向きな人。

こういう人が『ウザイ』と思う人も世の中にはいる。それは分かっている。でもさ、そういう人に合わせて「わたしはどうせ駄目だから」とか「いやいや、そんな大それたことわたしには無理です」と卑下たが謙遜だかしているわけにはいかないのですよ。

なぜなら、自信がもてるような実績はないんだから!!どうやって自信を保つのかい?そこで手っとり早いのは『根拠のない自信』を持ち、ちょっとした『ハッタリ』をかますことで、目の前の道が開けることがあるんだから!

夫は自転車レースを真剣にやっている時、しきりに「あとちょっとでオリンピックの強化選手に選ばれるかもしれないからもっとがんばる」と言っていて、あの頃は「がんばって~」と応援していたが、よくよくよくよく話を聞いてみると、わたしの感覚では程遠いというか、まるで無理というか…たしかにあと少しで日本ランキングの『エリート』に入れるレベルではあったが、そのエリートに入ったとしても、百人からいるエリートの中から強化選手に選ばれるのはほんの2人?3人?

無理だよね~?

でも、そこで「どうせ無理だから」とは言わない。「おれは結構いけるんだ」と根拠のない自信をもち、回りにハッタリをかまし、自分の脳を騙し…。

なんかすごいよね。

人のこと言えないけど…。

そんなわたしたちを育てたばあばとおじじの面白い会話

根拠のない自信家夫婦の夫である夫を育てたおじじ。夫のお母さんはおっととが高1の時、42歳の若さで他界しており、どんな子育てをしたかを訊くことは出来ないが、おじじによるとかなりサバサバ系の方だったらしい。

そして、わたしの実母のばあば。

この二人がなにかの機会があって、二人っきりで話し込んでいたのを聞いてかなり笑った。

二人で…

おじじ

いや~うちの子は昔からやさしい子で親戚でも評判なんですよ。

ばあば

そうですよね。ほんとにやさしくていい人でよかったです。うちの子もほんとにいい子で…

おじじ

ほんとほんと、春野さんが夫の奥さんで幸せですよ~

と、ずーーっとわたしたちをほめちぎっていた。

こうして、『根拠のない自信家』が育てられたんだなと納得する次第。

保育所で、小学校で「お子さんのいいところを言ってください」と言っても言わない親たち

懇談会なんかでよくあるひと言大会「お子さんのいいところを一つ言ってください」とか「お子さんをほめたいところを言ってください」といったひと言大会。

わたしはこれが大好きで、いつまでもほめていられるし、いいとこだらけだと思ってしまうのだが、本心か謙遜かわからないが、かなりの人数のお母さんが「うちの子はほめるところがなくて~」「ほとんどが短所で~」という前フリをいう。

たぶん、日本人の美徳なんだとは思うが…。

そういえば、先程のばあばとおじじのほめ言葉大会の話を笑い話として、60代前半の方にしたら、眉をひそめて「自分の子をほめるなんてみっともないわよ。他人が訊いたらいい気分しないわよ」と言われて驚いた。

でも、たぶん、これが日本人の常識なんだろう。そして、これも一理ある。

それでも、せめて、子ども本人がいる前で、お友だちのお母さんに「うちの子ほんと計算がダメで…」とか「うちの子全然努力しないんですよ」とか言わないでほしい。

なんの利益もないから!!

そう、自分の子どもを本心でなくてもほめないのは、日本人の美徳なのかもしれないが、それが引き起こす子どもの自己肯定感の頭打ち。
だけど、やたらめったら自分の子を意味もなく他のお母さんに向かってほめちぎったら、スネ夫のママになっちゃうからね。うんざりされる可能性はある。

何事も加減が大切。

ほめて伸ばす=叱らないじゃないと思う

とはいっても、最近のブームは『ほめて伸ばす』。最初これを聞いたとき「これだこれだ!」と思ったけれど、だんだんなんか違うなと思い始めてきた。

そして気が付いて。

ほめてのばす=叱らない ではないということ。これを勘違いしている人が多いということ。

子どもには気質というものがある。

気質と性格の違いで育て方を変える…しかない。だって気質は変えられないんだから性格は変えられるが、気質は変えられない。 http://plusnews100.com/mame/1564/ 『性格と気質の...

おとなしい子とやんちゃな子。環境もあるだろうが、絶対的に気質が関わっている。親の言っていることをすぐ理解し行動に移せる子。親の言っていることはわかっちゃいるけど、体が勝手に動いちゃう子。親の言っていることがいまいち理解できないで(親の言い方が悪い可能性もある)、動いちゃう子。

この子たちすべてに、ただただ叱らないでほめてばかりいたらどうなんだろう?と思ってしまう。

根拠のない自信をつけるには、ただただほめるだけじゃない。

わたしもよくわからないが、一番重要なのは…

『自由にやってごらん。もし失敗してもやり直せる。ここに戻ってくればいい』という安心感を刷り込むことではないだろうか。

やる前に止める。やらせもしない。やってもいいけどどうなっても知らないよと軽い脅迫をしてやらせない。

こういうのはよくないね。

『根拠のない自信』時には必要だよ!

2019/08/31追記

最近セミナーで「あっこれだ!」ということを聞いた。

『自信』と『慢心』は違う。

ということ。その違いは…

『慢心』している人は人の話を聞かない。

『自信』がある人は、自分に自信がある(自分を誇りに思っているに近いかな)ので、人を受け入れることもできるし、自分自身を認めているから自分軸で生きている、ということ。要はブレない。

『慢心』状態にある人は必ずしも自分自身に『自信』があるとは限らない、ってこと。

やっぱり必要なのは『自己肯定感』と『自信』ってこと!!

お互いやってみましょう!!

 

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