カウンセリングをうけると「受け取りましょう」っていう言葉がよく出てくるし、私もよく言う。
「受け取ることもできるし、与えることもできる」と自分では思っていたのだけれど、意外にそうでもなかったな…とここ数週間でシミジミと思っている。
いわゆる思い込みっていうヤツだったのかなぁ。お弟子が修了してもうそろそろ4ヶ月。本当の意味での受け取ることができそうな気がしている。
根本師匠からの言葉を受け取っていなかった
2020年3月22日。根本裕幸師匠のお弟子制度2期を修了した。
その時師匠はお弟子ひとりひとりに言葉をくれた。みな感動して泣いたり、見せ合ったりしていた。なかなかいい光景だった。
かくいう私は…「うん？そうなの？私ってそうなの？」と思ってしまったという、ちょっと受け取れないというか、まぁあんまり師匠とも話さなかったからそう思ったのかしら？とかなんか変な感覚になってしまった。
その言葉が…
地に足をつけて ひとつひとつ 着々と前に進んでいて これからますます自分の世界を創造していける人だと思っています。
いつも人の輪の中心にいて 周りの人に色々と気遣いをしていて 人望がとても厚いことが素晴らしいです。
面倒見の良い 安心感と希望をたくさん与えられるカウンセラーになっていくと思います。
これまで通り、マイペースで好きなようにやっていきましょう。
という言葉をいただいた。
これをもらった時、ひとつも受け取れていなかった（笑）
地に足もついていないし
自分の世界なんてもってないし
人の輪の中心にいたこともないし
気遣いなんてしたことないし
人望が厚いなんてあるわけないし
面倒見がいいなんてありえないし
でも、まあマイペースではあるかも。
と思って「う~ん…ふ~ん…」と思って、パタリと言葉が書かれたファイルを閉じた。
徐々になるほどなと思うようになった
自分は受け取り下手なのではなく、受け取るつもりもなかったらしい。と言うのは、受け取っているつもりになっていたから。
マザーテレサのワークというものをお弟子の時にやった。フォーカスパーソンを決め、他のメンバーがその才能や価値を伝え、フォーカスパーソンは最期に「分かっていました。ありがとう」と言うもの。
私は結構これが好きで、褒められるのは大好きだし、平気で「分かっていました。ありがとう」と言える。
仲間ではこの状態が『針のむしろ』のようだという人もいた。褒められることに抵抗があるということだった。受け取れない。私はそんなたいそうな人ではないという思いかららしい。
私の場合は受け取っているようなふりして、受け取る気がなかったんじゃないのかな？と思う。今となっては。
おそらくガッチガチだったんだろうな～。無意識だけど。
いろいろあって…
で、お弟子修了して、仕事も辞めていろいろあって、なんかほんわかしてしまっている今、師匠からの言葉を再び見たら…
ああ、そうか～私ってこういう人かもしれないな…と思った。（←遅すぎる！）
自分で自分を客観的にみることって難しいし、見ているようで見ていないのに、客観的にみてくれている他の人の言うことは信じないという不思議な現象はだれにでもあるのではないかなぁと思う。
「あなたは愛されているよ」と言われても「はっ？誰から？自分のことは自分が一番わかっていますっ！」って思ってしまうこともあるだろうし。
俯瞰してみるとか客観的にみるというのも必要だなぁと思う。だって結局見えているのは自分外からだからね。自分で自分を見ることはなかなか難しいんだから、外からの見え方は外の人に聞いた方が多分正確だ。そしてそれがきっと自分じゃ見えない才能だったりするんだろうな。
個性がない
個性がないよな～。これっ！っていう売りもないし、際立ってないし、これじゃダメだよなぁ～と本気思っていた。
それを誰に相談しても、みんな目を丸くする。「個性がないって？誰の話をしているの？」と。
どうも私は『個性のかたまり』らしい。『自分の世界』があるらしい。
「私、面白くないからさ～」というのも「何言ってんの？」と言われる。
なんか知らんが、私、面白いらしい。
（そういえば、夫になんで私と結婚したの？ときいたら「面白いし、オレが幸せになれると思ったから」という、今思えばすばらしい答えをもらったことがある）
なぜ、私はこういう才能を『受け取らない』と決めていたのか？なぜなのか？
そう、これを掘っていくのがカウンセリング。
色々あるんだよね～。掘れば掘るほど恥ずかしくなっていくしね。
もう、諦めるというか、手放すというか…。受け取らざるを得ないというか…敗北というかなんというか…。
もうしょうがないね！きっと師匠からの言葉は本当なんだろう。もう降参するしかないんだろうな～。
