よく「まずは自分を大切にしましょう」みたいなこと言われるけれど「何をどうしていいかわからない」ってことないですか?
カウンセリングで「自分を大切に」というと「えっ?どうやって?っていうか私は私を大切にしていないのでしょうか?」と言う話が出る。自分軸、自己受容、自己肯定感を意識していくと、いつか気づくと思う。「ああ、私は自分を大切にしていなかった」とか「もうすでにしてたわ」とか。まずはなにが「大切にする」ということなのかを知ることからだね。
気づけば誰かのためだけに行動していたり、相手の都合に合わせていたりしていることに気づいた時、、あくせくとハードワークを続けてしまって「ああ、疲れた」と思った時、そんな時どうしているか?から考えていく。いわゆる他人軸になってしまっている時は、主語を「私」にしてみて事象をこちら側から考えてみる。「疲れたな」と思ったら、その感情に素直になって「休む」。
「でも」もへったくれもない。「自分を大切にする」とは、「今の自分の感情にそったことをする=今の自分の気持ちを受け入れる」ということ。常に自分が心地よいこと気持ちのいい方を選んでいくということ。
「自分で自分を大切にできていないな」と思ったら、まずは今の自分の気持ちを聞くようにしてみる。
好きなものを周りにおく
心地よいことをするのはとてもいいと思う。そんなに大したことをするわけではない。自分の好きなもので周りを埋めていくということ。
今使っているそのマグカップ?お気に入り?適当なもの使っていない?
「花を飾りたいけど、○○だから飾らない」と思っていない?
好きな入浴剤を入れてゆっくりお風呂に入りたいけれど、○○だからできないとかいうことない?
あれ買いたいけど…○○だからな…。
時間がないから好きなことなんてできない。
その○○はなんだか知らないけど、たぶんそれは自分軸じゃない理由のはずだ。そうやって、心地よいことから離れてしまっていない?きっとそうなっちゃたのにも理由があるんだろうし、できない事情もあるんだろう。
だけど、できることから少しずつ「好きなもの」「心地よいこと」を周りに増やしていってほしいなぁと思う。
因みに私はちょっとずつ増やしていったけれど、なぜ今までやらないかったのかな?と不思議に思う。きっと「自分の心地よいことする」ことを潜在意識で禁止していたように思う。なにかそれをしてしまったら恐ろしいことが起きるみたいに思っていたような…。
湯舟にゆっくり浸かってみた。
気に入ったマグカップをわざわざ買ってみた。
猫がいてお花は飾れないからドライフラワーを壁からつるしてみた。
思いきって好きなバンドのグッズを買ってみた。
時間がないからできないと思って始めていなかった勉強を始めた。
色々やってみた。
やってみたら、恐ろしいこと起きなかったんだよね。ただの思い込みだった。
好きなもの、ことで周りを埋めていくとだんだん気持ちが落ち着いてくる。誰かを悦ばせるためじゃなく、自分を悦ばせることが自己肯定感を上げて、本当に気持ちがよくなってくる。目的はそれかな。
心地よい方を選ぶ
選択を迫られた時に、どっちを選ぶかの方法に「迷惑をかけないほう」「世間的にこっちの方がよさそう」「子どもために」「夫に怒られなさそうなほう」という選択肢は『自分を大切にしていない』ということかも。
それを選んで本当にあなたが「心地よい」と思うのであればそれを選んでもいいと思う。
例えば「子どものために」という表向き理由で、子どもが欲しがるゲームソフトを買ったとしよう。それを買うことによってあなたは心地よくなれるか?ということを自分の心にいったん聞いてみる。
みんな持っているって聞いたから
買わないといつまでもごちゃごちゃ言うから
なんで買ってやらないんだ!!と夫に怒られそうだから
という理由で買ってあげるのであればちょっと待ったかも。
もし、あなたが「これを買ってあげたときの子どもの喜ぶ姿を見るのが本当に心地よい」と思うのであれば買ってあげることが「自分を大切にする」ことにつながるかも。
ただ、もし自分の心地よいことをできなかったとしてもそれはそれで、その時の自分の気持ちを大切にしてほしい。それも「自分を大切にする」ということだから。
自分の感情にすべてOKを出す
全てが上手くいって、問題なんて起きない人生がもちろんいいけれど、そんなことはないことを私たちは知っている。
だから全てを「心地よい方を選ぶ」ことはできないし、いつでも自分の好きだけを優先することもできないだろう。
そんな時も自分の感情にすべてOKを出すということも「自分を大切」にしていること。
あなたの中には『感情の自分」と『監視している自分』がいる。『親の自分」と「子の自分」といういい方もある。
要は、いろんなことを感じている自分と、その感情を監視している自分がいる。
悲しいなとか、寂しいなとか、疲れたなとか、休みたいなとか…いろんな感情が私たちの心の中には渦巻いている。それを『監視する自分』が厳しいと…
悲しいって思ったって誰も何もしてくれないゾ!
寂しいってそんなこと誰かに言うつもり?みんな大変なんだゾ!
疲れたって…もっとやらないと認めれらないゾ!
休みたい??そんな弱気でどうする?どんどん行け!
なんて風に、本当の感じたい気持ちを鼻っから否定していく。そうすると「もっと頑張らなきゃ」とか「そんなこと思っちゃいけない」とハードワークをしたり、抑圧してしまう。
だから、この『監視する自分』を『見守る自分』に変えていったらどうだろう。
どんな気持ちが湧いたとしても「そうだね。そう感じるんだね。いいと思うよ」とやさしく自分を労わってあげるといい。
自分を甘くする。自分を緩めてあげる。
それが『自分を大切にする」っていうこと。
傷ついている自分を自分で癒す
我が師匠の根本裕幸氏のブログにこんな記事があって、是非お勧めしたい。
この中で、自分を大切にするイメージワークがある。
目を瞑ってイメージしてみましょう。
今、あなたの目の前にとても傷ついている自分自身が立っていると思ってください。
どんな姿をした自分が見えますか?
表情は?
しぐさは?
年齢は今のあなたと同じ?
服装はどんな感じ?もし、肉体的に傷ついているとしたら、どこにその痛みが見えますか?
(瞑想の中で出てくる肉体は、心の状態を投影していると考えることができますので、傷ついた体が見えたら、それはあなたの心がそれくらいひどい傷を負っていることを示唆しています)どんな言葉をかけてあげたいでしょうか?
今、どんな気持ちでそこに立っているでしょうか?
その自分に近づいて触れてみてください。
どこに触れますか?
触れたときの感触はどんな感じでしょうか?そして、目の前の自分の目をしっかりと見ながら、彼(彼女)をやさしく撫でてあげましょう。
やさしい言葉をかけてあげてもいいですね。そして、ゆっくりと彼(彼女)を抱きしめてあげましょう。
その体を温めるように、やわらかい光で包み込むように。そうして、あなたの心の中に湧き上がる感情にただ注目していきましょう。
腕の中の彼(彼女)の様子を感じてみましょう。ゆっくりと深呼吸を繰り返しながら、彼(彼女)をしっかりと受け止めてあげます。
きっとその傷ついた自分は誰にも受け止められたことなんて無いのかもしれません。
あなた自身がその第一号になるつもりで、ただ、受け止めてあげましょう。あなたの心が深い落ち着きを取り戻したら、この瞑想を終了します。
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うまくやろうと思わずに、ただ、思い浮かぶイメージを大切にしてみてください。
何も浮かばなくてもいいです。
何も感じなくても構わないのです。このイメージは1回きりのためのものではなく、何度も何度もチャレンジしてみると良いでしょう。
もし、相手が逃げ出したら、追いかけて下さい。
追いついて、しっかり抱きしめられるまで。相手に触れてはいけないような気持ちがしても、その気持ちを感じながらゆっくりと触れて上げましょう。
『自分を大切にする』ってとっても素敵なことだと思う。
なかなか忙しい毎日で、煩わしいことも、頭を悩ませることも沢山起きる。だからいつでもどこでも『自分を大切にする』ことは難しいかもしれない。でもね、日々の生活にちょっとずつ、ほんのちょっとでいいから『自分を大切にする』要素を取り入れていったら…