心理学を学び始めて、いい意味で「幸せを感じるハードル」が下がったと思う。
前は夫が子どもを起こしてくれたら「それだけでやってやったと思うなよ!」って心中で罵っていたんだよね。
でも今朝、次男を起こしてくれた夫に「おお!助かった」と素直に言えるようになっている自分に感心した(笑)
心に余裕ができたんだよね。
経済的に余裕がなくなってきているのに。
正社員の仕事を辞めて安定した収入がなくなったけれど、幸せ満足度は上がった。
人の心は面白い。
さて、今日はココロノマルシェに寄せられたご相談にお答えしました。
はじめまして。都内に住む40代の女性です。
外資系企業に勤めておりましたが、このコロナ禍の中昨年夏に退社しました。
自信がないわりに完璧主義な自身の傾向から、チーム内の男性陣とのコミュニケーションが時にうまくいかないなど些細なストレスはありましたが、長年勤めた企業で勤務条件に恵まれ、プライベートでも数年前に結婚し、幸せに過ごしていたと思います。
しかし、主人の親友夫婦が念願の第一子を出産したと聞いた後、特に夫も私も絶対に子供がほしいと考えていたわけではないのに、「会社を辞めて不妊治療をしなくては」という強い考えに頭が完全に支配されて、その後の様々なデメリットは理解できていたにも関わらず無理矢理退社する形で無職になりました。今振り返ると、あの時の自分は一種トランス状態だったように思えます。
不妊治療を始めたものの、予想していた通り夫への経済的な負担に日々罪悪感を感じ、また、かつて得ていた給与への執着や先々の経済的不安で眠れず、食欲もなくなってしまいました。
賢くない、苦労するだけだと分かっている選択をなぜ敢えてしてしまったのか自分なりに考えた時に、幼い頃に 外見的な理由で受けたイジメや、特に母親へ心配をかけてはいけないという思いから誰にもそれを言えなかった過去による「私は幸せになれない、いつも何か我慢しなくてはいけない、自分が嫌いだ」という思い込みがあり、これまでにも傷つけられる前に自ら幸せや安定を捨てる傾向があったように思えます。
このような癖は、どうしたら克服できるのでしょうか?このままでは、大事な夫まで私の巻き添えにして不幸にしてしまう気がして怖いです。
(ココさんよりご相談)
ココさん、こんにちは!
ココロノマルシェのご相談をおよせくださいましてありがとうございます。
我が家の経済の大黒柱だったのに、正社員の仕事を辞めてしまった山本春野が回答いたします。
不妊治療中ということですが、体調はいかがですか?食欲は戻ってきましたか?不妊治療は体力的にも精神的にも辛いものだと聞きます。まずはご自分の体を労わってくださいね。
ご相談文をお読みして、ふと見たら「お金について」のカテゴリーで投稿されていたのでびっくりしてしまいました。
まぁ「お金の悩み」ってだいたい他の悩みの上にかぶさっているものなのですけどね。
ココさんのお悩みは『経済的不安』ではないと思うんです。本当の問題は他にあるんですよね。
『夫さんへの罪悪感』と、『恵まれていることへの罪悪感』ですかね。
とはいっても、辞めた会社でストレスがなかったわけではないんですよね?ココさんの中で「こんな程度で辞めてはいけない」という程度のストレスかもしれないですけど。そういう小さいストレスは少しずつ蓄積します。蓄積がマックスになっても「こんなことで」って潜在的に思っていたんじゃないですかね。
「そんなことはない!!」と言われることを覚悟で言いますけど、辞めてよかったですね!
トランス状態になるほど「辞めたかった」し、なにか『変化』が欲しかったんだと私は思いました。
言うほど恵まれていたわけでもないような~(お給料はありがたいですけどね)。
さて、『問題は全て自作自演』という見方があります。
この定義を話し出すと1万字くらい使っちゃいそうなので簡単に言うと…
「自分にとってなにかしらの恩恵を受けとるために問題を起こした」という見方です。
今、ココさんの目の前に問題があります。
この問題をココさんが起こしたとしたら、どういう恩恵があると思いますか?
これはココさんに書き出していってもらいたいなと思います。
ただ私が思いつく恩恵は(他人がいうことなので参考程度に)
- 夫さんに甘えるチャンスができた。
- 自分の過去を洗い出すチャンスがきた。
- 自分の本当の感情を見るチャンスがきた。
- お金ってなんだろう?と考えることができた。
- 本当の幸せを見つけるチャンスがきた。
語彙力がなさ過ぎて、チャンスの羅列になっちゃった。
問題から得られることって沢山あるんですよね。
ココさんは『罪悪感』が強いです。罪悪感が強い人は愛も強いんです。
もう、ご相談文からは夫さんへの『愛』が溢れかえっています。
ココさんが夫さんを不幸にしてしまうと感じるのはなぜでしょう?本当にそうでしょうか?
妊娠って女性しかできないんですよね。今のところ。不妊治療は女性の体に負担がかかります。妊娠もそうですが。
男性はそれを体験することも、肩代わりをすることもできません。
女性が一手に引き受けるんです。命かけているんです。
2人の子どもなのに、男性はすることがないんです。っていうかできることがないんです。
ココさんと夫さんは二人で話し合って不妊治療を始めたんですよね?不妊治療に集中するために仕事を辞めたんですよね?
はっきりとご相談文に書いていないので想像ですけれど。ココさんがひとりで暴走したとは考えにくいです。
2人で話し合って決めたことなのであれば、なにもできない夫さんにお金を出させてあげましょうよ。
「ありがとう。あなたのおかげです」と言ってあげましょうよ。
夫さんはココさんのためになにかしてあげたいと思っているはずです。
余談ですが、うちの子どもがまだ小さい頃、夫がバカみたいにおもちゃを買ってくるんです。それが私は不満でね。そしたら私の父が言ったんです「男はお乳をあげられないんだよ。役に立たないんだよ。おもちゃくらい買わせてやれよ。なにかあげさせてやれよ」と。
私は完全母乳だったので、この件に関しては夫は役に立ちませんからね。
誰だって何とかして誰かの役に立ちたいし、誰かの喜びになりたいものです。
今のココさんが自分の「幸せになっちゃいけない」という思いのせいで、夫さんを不幸にしてしまうと思っているのであれば「そう思わせているオレは役立たずなのか。オレはなにもできないのか。俺とは幸せになれないのか?」って思っちゃいますよ。
そんなことないでしょ?
夫婦は鏡ですから、似たような罪悪感を夫さんも持っているかもしれませんね。
トランス状態だったとココさんはおっしゃいますが、このトランス状態こそ『無意識』のなせる技じゃないかな?と思っています。
自分の心の奥底にあった突き動かされる何かに従ったココさんは、すごいと思いますよ。
本能に従った自分を褒めてあげてください。
そこまでして見たかった世界があるんです。
>>このような癖は、どうしたら克服できるのでしょうか?
とことん愛を受け取り、感謝を続けることです。
過去を見て「ああすればよかった。こうすればよかった」と一通り思い煩ったら「でも私は愛されているから最強」と思ってみて。
実際、愛されているからね!
2人で幸せになりましょ!
参考になれば幸いです。
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