夫婦関係

正しさの競争から降りるとは、自分の意見を捨てるわけじゃない

もじゃもじゃ頭のカウンセラー 山本春野です。どうぞお見知りおきを。

今日はただの日記です。

長男が「腹が下った」と言うので、学校を休んだ。学校を休むことに関してはなんの問題もない。ずる休みとかはあまり思わない。

でも、遅刻に関しては異常なまでにガミガミ言ってしまう。いわゆる『自分ルール』『思い込み』『概念』ですね。

遅刻ゆるすまじ。

因みに夫は平気で遅刻する人。仕事ではしないけど、プライベートでは遅刻しないことがないというくらい平気に1時間単位で遅刻する。

バカか。(おっと、夫に対してだけ口が悪くなるのが私の悪い癖)

さて、あんなに夫に怒り爆発で、復讐に燃えていた私ですが、今寂しいくらい丸くなりまして、夫の言動にあまり怒りが湧かなくなった。

それはそれでなんか気が抜けてしまっているというか、なんかほんわかムードに腹が立つというか…(やっぱり怒ってるW)。

最近の夫はなぜか出世しやがって、部下的な人たちが増えており、教育指導をしつつ、会社のキーパーソンになりつつあり、と、まぁ忙しそうだ。

で、元々「オレは働きたくない」と大きな声で言っている夫なので、もちろん不満はタラタラ言う。(話を聞いていると仕事は好きだと思うんだけどな)

このいわゆる愚痴だったり、部下の悪○だったりするのを訊くのが、昔は苦痛だった。だからそういうこと言う夫を軽蔑していたし、何とかもっと相手を尊重するような方向に向かうように助言したり、ダメ出しをしていた。

私が正しいとはっきりと思っていた。

人の悪口を言ったって物事は解決しないし、目の前にある問題を解決するのにそんな生産性のないことばかり言ってこいつアホだと思っていた。

たぶん、意気揚々と自分の考えを声高に言っていたし、それを聞かない夫がダメだと思っていた。

はい、正しさの競争です!

でもね、ここにだって愛はあるわけで…変な風に部下を叱咤してウラミを買って欲しくなかったし、私は人付き合いがうまい方だから、そういう時の物言いだって夫よりわかっていると信じて疑わなかった。

そんなこと言われたら夫だって腹立つよね~(苦笑)

で、夫は私ほど弁が立たないので、「ぎゃーーーーー!!」とか声を上げていた。で、全然関係ないことで私を責め始めるんだよね~。

ごはんを食べなくなったり、無視されたり、なんだりかんだり。

どっちがいいとか悪いとか

今思えば、夫を思って言っていたことには間違いないけれど、それでもやっぱり「私を認めてほしい」という思いが一番強かったんだろうと思う。

なんでも白黒ではなく、愛もあれば、自己中心的な思いもある。1つの行動の元になるものは1つじゃない。いくつもある。

夫と向き合っていても何も進展しないので(そりゃそうだ、向き合ってんだからぶつかり合うしかない)、向き合うのをやめた。向き合うべきは自分ということに気がついたから。

そうやって自分の心を整えていったら、私が私で幸せになった。めでたいことだ。

私が向き合うのをやめたら、夫にも攻撃されなくなった。

向き合うのとやめるというのは、無視するということではない。同じ方向を向くということ。横に並んで進むということ。

だから、夫が会社の愚痴を言おうと、部下の悪○を言おうと、それは夫の問題であって、私がそこに入り込むことはしない。ただ聞いていればいいのだとわかった。

私の意見や考えを捨てたわけじゃない。夫の意見は夫の意見で、だからと言ってそれに従わなければならないということでもないし、夫婦だからといって同じような考えを持たなきゃいけないわけでもない。

同僚や部下の悪口を言うことは私はしない。だけど夫はするのだな。それはそれ。線引き。

同感も共感もいらないらしい。話すだけでいいらしい。ただただずっと話している。だからどうということでもなかったらしい。

同感をしてほしくて話しているのかと思っていたから、それはできないよと言い返していたけれど、夫の問題は別にあった。っていうか私に夫の問題を解決してほしいとは思っていなかったんだろう。(当たり前かもしれないけれど、私はわかっていなかった)

それにしてもよく話すなと、とみに思う。

観察すると面白い

毎晩、よくもこんなに怒れるなと、いや怒っているというか文句を言っている?なんていうが負のオーラがハンパない。よっぽど会社でいろいろあるんだなぁと思う。

私もフルタイムで働いていた時は、忙しくてイラついていたから心に余裕がなかったけれど、好きなことだけして毎日暮らしている今となっては、余裕がありすぎて、夫を観察することができる。

いつもぷんぷん怒って帰宅する。すぐに文句が始まる。

言い返さなければ文句は2-3言で終わる。そしてその後は食事をしながらずーーーーーっと会社の愚痴を言う。

「オレは働きたくないんだ」と言うけれど、前みたいに「明日死ぬ」とか「もう辞める」ということは言わなくなったなぁ~。

ただ「へー、ふーん、大変だねぇ。それで?」を繰り返すだけで、最終地点はいつも「それでもあいつらもがんばっているしな」みたいなことになる。

毎晩一緒。ほとんど同じ。

ほんとにただ言いたいだけなんだな。だからどうってことじゃないんだな。

と言うことがわかった。

話せば楽になる。話すは放す…カウンセリングじゃねえか。

私は男性性バリバリで生きてきたけれど、正しさの競争を降りて、『負けるが花』が分かってきて、私もレベルアップしたな~と思う今日この頃。

愚痴を聞きながら、すき焼きの肉をせっせと焼いて皿に置いている自分に本当に驚いたけど、ちょっとニヤっと笑ったわ。

こんなに文句ばっかり言っているけど、会社ではそうでもないんだろうな…とくすりと笑っている…ことは夫には言わない。

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