夫がなにもしてくれない。
私の話も聞いてくれない。
頼んでもやってくれない。
揚げ句、文句ばかり言う。
時には旦那の愚痴をお友だちに話して気分がすっきりしたような気がしたり、余計なことを言ってしまったかも?と落ち込んだり…。
とにかく上手くいっていない結婚生活の悪の根源は一体なんだろう?と考えると、やっぱり「夫が悪い」気がしてくるってことはある。
だって、家事も子育ても24時間、365日勤務なのに、夫が休みの日に「子どもみてくれない?」と言っても「休日くらい休ませてくれ」とかいうわけで。こっちは気を使ってやっているのに、それに対する感謝もない。
私ばっかり大変な思いをしている。あっちは仕事だけしてればいいし、ちょっと話を聞いてほしいだけなのに、イライラしているのか何なのか知らないけれど突然怒鳴り散らしたりして、「お前は楽している。家のことだけやっていればいいんだから。オレは大変なんだ。悔しかったら外で稼いで来い!どうせできないだろ??」といった暴言を吐かれたりする。
ひどい!!
まぁこういう構図を持っているご家庭は少なからずあるわけで、奥様は不満を溜めている。
私もまぁこのタイプの人間だった。常に被害者。私は悪くない。悪いのはあちら。
こんな愚痴を言うと時折「でもさ…旦那さんもさ…」という中立の意見を言ってくれる人もいたけれど、そういう場合は「分かってくれない」ときく耳も持たなかった。
そして同意してくれる人や共感してくれるひとの方にすりよって「そうだよね!同じ同じ!!」と安心感を覚えたりしていた。
でもね、これって幸せじゃないのよ。自ら幸せから遠のいているのよ。
辛い状況にあるならば、まずは「被害者から抜け出すこと」から始めてみる。
被害者でいるということは
「被害者でいたい人」なんているわけない!!と思うかもしれないけれど、意外にそうでもない。
私個人の話をすると、今思い返せば「かわいそうな私(被害者)」で居続けたかったということもある。被害者でいれば周りは同情してくれるし、常に悪いのは他の誰かなので「自分はいつも正しい」という感覚でいられる。
被害者でいるためには、自分は悪くないという証拠を探すので「悪いヤツ」を探す。もちろん恰好の相手は夫。そして始まる「正しさの競争」
なので、夫をとにかく攻撃する。「自分が悪い」と思いたくないので。被害者だったはずなのが、攻撃した時点であっという間に「加害者」に変わる。
被害者⇔加害者を、行ったり来たりするのに、心はずっと被害者のつもりでいる。
被害者で居続けることは、ずっと『復讐』をしているということ。悪いあいつをやっつけろーーーー!という具合。『復讐」をし続けているということは、『幸せでない』ということ。
『復讐』し続けている人で、ほわーーーーっと幸せそうな人はいない。みんな目が三角になっている。
そのままでもいいけれど
そうやって、被害者で居続けてもかまわないという人も中にはいると思う。それはそれでその人の選択だからそれはいいのかもしれない。
でも『幸せでない』と気づいてしまって、やっぱり『幸せになりたい』と思うのであれば、『被害者』から抜け出した方がいいと思う。
そのためにはまず「幸せがなにか」を自分で掘っていく。
本当は何が欲しかったのか?
本当はどうしたかったのか?
気付けば生活が他人軸になってしまってはいないだろうか?
私が幸せじゃないのは夫のせい。
つまりは「夫が私を幸せにしていない」ということになる。
結婚して本当はどうしたかったの?
楽しい家庭を作りたいと思っていたよね?
幸せになりたいと思っていたよね?
どこでどう狂っちゃったんだろうね?
さて、じゃあどうするか?
そんなウラミツラミを募らせて毎日過ごして、ちょっとしたことで怒りマックスになって、下手したら子どもに八つ当たりして…。
夫のこと「大嫌い!!」とぷんぷんしてるのであれば「さっさと離婚すれば?」という話。
でも○○だから…
といろんな理由をつけて離婚はしない。それって離婚したくないんだよね?ほんとに離婚したかったら離婚していると思う。
私の話で言えば最初から離婚する気はなかったんだと思う。ただ単に被害者でいたかっただけ。
だから、まず最初にやったのは、
夫軸から自分軸に戻すこと
夫に幸せにしてもらうのではなく、私は私で幸せになる。
今も途上だけれども、少なくとも被害者からは抜け出せた。
ひとりひとり、そのプロセスは違う。
まずは自分がどうしたいのかを探ることから。
ひとりでするのがむずかしかったら、カウンセラーに相談してみてもいいと思う。
私とか。
お待ちしております。