夫の一言に傷つく…ってことはよくある。特に結婚してすぐっていう時期は、今まで違う環境で育ってきて、違う価値観を持っているからどうしてもちょっとした「えっなにそれ?」という現象が起きるのは無理はない。
そんなことわかっているのに、本当にちょっとしたことで「今までの自分を否定された」ような気になってしまう。
豆腐の切り方に品がない
自分をジャッジするわけでもないけれど、私はどちらかというとこだわりは少ない方だと思う。
結婚した時も、今までの自分の、家族の常識を徐々に夫とその家族の常識にすり合わせていこうと思っていたけれど、やっぱりそれは難しかった。
特に夫の父親、舅と同居ということもありなんとなく「私が合わせていかなきゃ」「いいお嫁さんにならなきゃ」と少なからず思っていたのだろう。
「ならなきゃ」「こうすべき」と思っていると少なからず『我慢』が発生し、それがそのうち『不満』となる。
この『不満』が溜まり始めた頃、こんなことを言われた
なぜかこの一言が私を傷つけた。
豆腐の切り方に品がない
おっと、大文字にしてしまった。これってすごい一言だと思いません?
豆腐の切り方に品がない
おっと、マーカーまで引いてしまった。
豆腐の切り方に品もなにもあるのかよ!!とカチンと来た。
今だったら
と、言い返しちゃうだろうけれど、あのウブで、奥ゆかしくて、楚々としていた新婚はるさんはただ静かにショックを受けていた。
多分怒っていた。私の育った大切な家庭の『豆腐の切り方』を否定された=『私の家族を否定された』とまで思ったんだと思う。
言葉の取り方は人それぞれ
この話をすぐに実姉にした。一緒に「なにそれ!!?」と怒ってくれることを期待して。
すると意外な返事。
「ああ~うちの豆腐の切り方ってちょっと大きめだよね。小さく切ればいいんじゃない?どのくらいの大きさが食べやすい?とか聞いてさ」
と言うのだ。
そう、私は豆腐の切り方について文句(でもないけど)を言われたような気になって、それを勝手に脳内変換して「わたし自身を否定された」と思い込んでいたのだ。
それが分かっても、思考でわかっても、この一言を結婚13年経った今も思い出す。
今日このブログを書き始めたのも今朝、豆腐の味噌汁を作っていたからだ。そう、豆腐の味噌汁をつくるたびに思い出すのだ。
豆腐の切り方に品がない
という言葉を。どれだけ根に持ってんだか…(笑)
でも、この言葉に傷つくのは『私だけ』なのである。実姉がもし同じことを言われたとしても傷つかないし、たぶん「へ~豆腐の切り方って各家族で違うよね」ってちょっと思うくらいだろう。
ではなぜ私は傷ついたのか
誰かの一言で「傷つけられた」と人は言う。私も言う。
多分、この豆腐の一件で私が傷ついた理由はズバリこれ!!
食事を作って喜んでほしいと思って一生懸命がんばっていたのにやっぱり料理が下手だということ
ってところかな。豆腐の切り方に下手もクソもないんだけどたぶんこう思ったんだろうな~。
結婚したら女性として料理をきちんとしないとダメと思っていたのだろう。
ここで、料理が上手い下手関係なく、自己肯定感も高い人だったら
「えっ豆腐の切り方の品?へぇそういうもんなんだ~(以上)」
で、終わり。なんだろうね。
そこで「料理のできない私はダメだ」と思っている私は、日常から自分を責めていたから、いたく傷ついたのだ。
夫に傷つけれられたわけではない。自分で自分を傷つけているのだ。
開き直ったけど、やっぱりくすぶっている
料理に関しては、結婚してから滅多打ちだった。特に舅には滅多打ちにされて、私は「料理ができないダメな自分」を責めに責めまくった。
でも、ある時に開き直った。
そうだ、料理なんてしなくていいじゃないか。そんなに文句ばかり言うのならお惣菜か冷凍食品を出しておけばいいのだ。と
そしてそうした。驚いたことに舅はそれを喜んだ。
そして、喜んでいる姿をみて私はまた傷ついた。←どうしようもない。
やっぱり私の作るものより、買ってきたものの方が美味しいんだ。私はダメな嫁さんだ。と。
↑どうしようもないな。
対処療法ではどうしようもなかったってことだ。私の心の中にある『自己否定』をどうにかしなければ、どうしようもない。何をどうしようと「やっぱりダメなんだ」という理由を探し続けていくだけのことだ。
その上、言われたことに傷ついて、根に持って、どんどんいろんなことを蓄積させて、あげくの果てに「いつか復讐してやる」と思っていた。
おお~こわーーーーい(笑)
あっ他にもいろいろあるのよ。『豆腐の切り方』だけで復讐しようとしていたわけじゃないの♡
じゃ、どうしろっていうんだよって話
で、まあこういうことになっちゃうんだけど…
自己肯定感をあげましょうってことだよね。
この場合はとりあえず2つのことをしていくことにした
1.その言葉の本来の意図はなんだったのか?と考える。
→豆腐の切り方に品がないといったのは、別に文句を言ったわけではない。
→ただ大きすぎるから小さくしてほしかっただけ
→豆腐を美味しく食べたかっただけ
ってことかな~。まさか夫もこの一言で私がそこまで傷ついたとは思っていまい。10年以上経った今もこんなブログに書かれるなんて(笑)
2.そんな自分もかわいいなと思うようにする。
→豆腐の切り方くらいでちょとすねちゃう私ってかわいい
→夫の一言にこんなに反応するってことは夫のこと好きなのね。そんな私ってかわいい
→料理ができないのはもうしょうがないよね。そんな私もかわいい
と言い続ける。できたら書いてみちゃう。
さて、この豆腐の切り方案件もそろそろ手放しの時かな!!
師匠の手放し本役立ちます!!↓