長年うちの宇宙人夫はお金をくれなかった。何度言っても「オレは明日死ぬ」とか言ってくれなかった。(今は家にお金を入れてくれるようになった)
確かに私は収入がよかったから、取り立てて生活に困ることはなかったけれど、やっぱり不安もあったし、不公平感もあった。
なんであんただけ思う存分お金も時間も使えんの?と腹を立てていた。
怒りまくっていた。
怒りは感情に蓋をするもの…でありますがゆえ、その下にある感情を掘り起こしてみて驚いた。問題はお金じゃなかったんだよね。
全ての悩みは『対人関係』とアドラーは言った。
だから『お金の悩み』も結局は人間関係の悩みなんだよね。
夫はなぜお金を出さないのか
お金の問題は心がすさむ。もうそればっかりになっちゃうと毎日楽しめなくなっちゃうし。笑いたくても笑えない。
夫と金銭感覚が合わないと言ってしまえばそれまでなのかもしれないけれど、それにしても「高等教育受けたければ奨学金をもらえばいい」とか「外食とかしなきゃいいじゃん」といいながら、自分はパチンコ行ったり、趣味にお金をつぎ込んだり…やっぱり怒りと殺意が湧く(笑)。
だけれど、この金銭感覚の違いを埋めるような、覆すような魔法の言葉は存在しなくて、お金を出させるような錬金術もないわけで…どうしようもない…。
というか、「お金を出させる」ということをゴール設定にしてしまったらそれはいつまでも叶わないだろうと今はわかる。
私たちは誰でも親からの金銭感覚をすりこまれる。同じ親に育てられても兄弟間で金銭感覚が違うこともあるけれど、それは子それぞれの気質の違いや、親以外からの人付き合いからのすり込みもある。けれど基本的には親からのすり込み。
夫の家庭ではいつでも「お金がない」と言っていた場合、夫の潜在意識の中に「お金がない」と組み込まれてしまい、貯金があるのに「お金がない」と常に不安だったり、お金があるということがよろしくないように感じてどんどん使ってしまうということが起こる。
だからといって、配偶者の潜在意識まで変えることはできない。
それに『罪悪感」や『無価値観』も持ち合わせているのだろう。
「どうせオレは誰も幸せにできない」とか「オレはみんなを不幸にする」といった潜在意識が埋め込まれちゃっているかな。無意識下で「どうせオレは誰も幸せにできない」と思っているもんだから、そうなるように仕向けてしまうということもあるだろうね。
ではどうしたらいいのか?
じゃぁ、どうすりゃいいのよ!!ということ。
そこは『他人軸』と『自分軸』で考えで行く。
『他人軸』とは、なんでも物事を他人の言動行動を中心にして考えるということ。まずは『他人軸』『夫軸』を『自分軸』に徐々に寄せて行く。
「わたしはどうしたいのか?」を自分に問い続ける癖をつける。
心の底で本当は何を望んでいるのか、一度掘ってみるといい。
すべての悩みは『対人関係』とアドラーは言った。私もその通りだなと思う。
目の前の問題は「お金をくれない」ということだけれども、心の底の問題は人間関係の悩みだったりする。
要は「夫に大切にされていない」とか「夫が話し合いをしてくれない」という方が本当の悩みだったりする。
人間誰でも自分の中のネガティブな感情をストレートに感じたくないから、どうしても他のもので蓋をしようとしてしまう。問題をすり替えたりね。
潜在意識のなせる技かな~。
私の場合は2年間自分を掘り続けて、絶対認めなくはなかった感情が一番大きな問題だった。
それはお金じゃなかった。恥ずかしいけれど「夫にかまって欲しかった」だけだったんだよね。まぁなんという依存感。恥ずかしい!!
誰かに「かまって欲しい」と思っているのであれば、まず自分が自分をかまってあげることからだね。
小さいことから、自分を喜ばせることをする。幸せになる選択をし続ける。他人軸ではなく、自分軸で物事を見ていく。
そんなこんなで「夫が誰であろうと、なんであろうと、何をしようと、私は私で幸せになる」とコミットメントをした。
その副産物として、夫に感謝できるようになったし、おまけでお金も入れてくれるようになった。あくまでもおまけ。
それがあってもなくても私は幸せである。
選択肢は多い方がいい
『○○だから○○はできない』という縛りがあると、なかなか自由になれない。それこそ「逃げてはいけない」とか、「離婚をしてはいけない」とかそういう思いにかられていると、辛さは倍増すると思う。
「逃げてもいい」し「離婚してもいい」と一回選択肢に入れることで気持ちが楽になることもある。
「○○だから○○できない」は一旦横に置いておくといいと思う。
私たちはどこまでも自由。自由を奪っているのは他の誰でもない。自分自身。
今はそう思えなくても「そうかもしれないな」と思っておくのも選択肢のひとつ。
私のカウンセリングも選択肢のひとつに入れてくださーい。
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