心理学講座

『癒し』とは何か?心理学的視点② 癒しに向かう3ステップ【心理学】

もじゃもじゃ頭の熟妻カウンセラーの山本春野です。どうぞお見知りおきを。

そら豆を初収穫しました~。初挑戦にしてはプリプリの豆が入っていて感動!豆(種?)から育てたので、感慨もひとしおです。

家庭菜園の醍醐味は採れたてを食べられるってことだよね。長男が無類のそら豆好きなので喜ぶことでしょう。あいつは育てることに関しては無関心だけど(笑)

さて、今日は予告通り『癒し』についての考察を進めていきます。

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癒されたいと思うってことは『悩み」とか「問題」があるっていうこと。それがなかったら「癒されたい」とはあまり思わないのではないかな。

疲れているから癒されたい。なんで疲れているのかな?
緊張しているから癒されたい。なにに緊張しているのかな?
心がざわつくから癒されたい。ざわつく理由はなにかな?

そこが問題だったり、悩みだったりするわけね。

そこで、その『悩み』や「問題』が『癒し』に向かうステップを順を追っていきましょ!

『癒し』とは、ネガティブな思いがポジティブに変わること。
究極の『癒し」とは『忘却』である。

ステップ1:問題や痛みを自分のものととらえる

例えば、会社の上司がパワハラっぽいとか、夫がモラハラだとか…そういう問題が起こっている。

例えば、過去の痛み、不倫されたとか、いじめを受けたとか、こっぴどくフラれたとか、そういう経験が自分を辛くさせている。

そういうことってある。

どうしても「○○のせいで…」って思ってしまうもんだよね。

だけどね、この「○○のせいで…」って思っていると、その外部要因が変わってくれないと、その問題は永遠に解決されないってことになるよね。

そうなると、誰かがどうにかしてくれないとその傷は、癒されない。
自分では癒せない。

だから、まず最初の『癒しのステップ』は「問題を自分のものとしてとらえる」ことから。

自分には自分を癒せるパワーがあると一旦信頼してみる。
(そんなことできないと感じるのであれば、そうしたくない何かが私にはあるって思ってみて)

「自分と向き合う」「自分を掘ってみる」そんなことをから始めてみて。

ひとりじゃ難しいなという時は、カウンセラーの出番です!お呼びください!!

ステップ2:感情を解放する

過去に感じた痛みは、できたらそのまま感じたくないって思うのは人の性なんだよね。

思い出したくもない過去はある。それが痛みや傷となって心の中にずっと居座る続ける。

過去の傷をね、時間薬がいつの間にか癒してくれていたらそれはそれでいいの。もう忘れちゃっているってことだから。思い出すこともしないからね。思い出したとしても「ああ、そんなこともあったっけね」って、何の感情も動かないとしたら、その傷は癒されている。

だけど、時折その傷が疼く時がある。もしくは、完全に抑圧して、その痛みを麻痺させていることがある。

傷も痛みもあるのに、それを「なかったこと」にしていると、他のことで劇的に痛んだり、うまくいかないことが起きたりする。

例えば、結婚がうまくいかないとか、同じような人間関係でつまづくとかね。

ネガティブな思いは誰だって感じたくない。感じないようにするには『抑圧』をするしかない。大体が『怒り』でその感情に蓋をするもの。

怒りで蓋をした感情を感じるためには…まずは怒りの蓋をとっぱらおう!!ってことでね。

大体ね、詰まっているものっていうのは、出した方がいいのよ。流した方がいいの。血だって血栓があったら、大病につながるでしょ。流れが滞るってことはあまりよくないのよ。循環されないし、汚れていくし。

詰まりは取ろう!

要は、抑圧した感情を解放することが目的だから「怒っていいんだな」とまずは自分に許可を与えてみる。

辛い思いとか、感じたくないネガティブな思いって、怒りだけじゃなくて、諦めで蓋をしてしまっていることがあるでしょ。

それって「忘れたふり」をしているだけで、心の中ではずっとくすぶり続けているから、ほんのちょっとしたきっかけでボフって湧き出てきちゃうのね。

抑圧してしまうと、二度と見たくないものになっちゃうから。どんな感情も感じていいんです。

だから、自分のネガティブな感情があることを受け入れて、それを解放することがステップのひとつ。

感情を解放する方法はいろいろあるけれど、いつもお勧めするのは『お恨み帳』。

とにかく、自分の感じているネガティブな感情、恨みを書きまくる!!出し切る!!!

お恨み帳の書き方はこちら>>クリック! ※別サイトが開きます

感情を出し切る方法はお恨み帳だけではないのね。私もお恨み帳は若干苦手(クライアントさんにはすすめるけど)。

カラオケで思いっきり大声で歌う
とことん運動をする
泣きまくる

っていうのもいいかもね。

ただ、ネガティブな思いを解放する時に気をつけたいのは「安全な方法で」ということ。ネガティブな感情を出すために誰かに向かってしてしまうと、それはまた罪悪感となって、自分にも相手にも傷を残してしまう。

だから、表向きに誰かにむけるのではなく、お恨み帳みたいなクローズドですることはとても重要。だから見られちゃダメよ(笑)

ステップ3:自分を許す

過去の痛みが今も痛いということは『自己攻撃』をしているということ。

自分責めをしないように、自分を許していく。

感情を感じていいと自分に許可を与えるのも『許す』ひとつだと思う。

人が一番つらいのは「許せない自分」だと思うのね。誰かを許せないもそうだし、自分を許せないっていう気持ち。

例えばね、いじめられた経験があったとするでしょ。もうその相手もいないし、今はいじめられていない。だけどその経験が頭と心に居座って、今度は自分をいじめちゃう。

またああなるよって自分で自分をいじめちゃう。嫌われたくないし、責められたくもないからね。だからいろんなことにをするのに抵抗がでてくるでしょ。

でもそれって、そのいじめた相手が今あなたにしているわけじゃない。

自分で自分を否定しているから辛いのよね。自分を責めているから辛い。

だから、過去の自分を癒す、そして許す。それができるのは自分自身しかいないんです。

その経験が良い方に変わっていくもの。それが癒し。

例えば、夫に不倫をされたとするでしょ。最初は夫を呪うよね。あいつのせいでこんなになった!って。

この問題を「夫の問題」から「私の問題」に変えていく。

その後は、夫に対してもウラミツラミを出しつくす。

そして、心のどこかで自分責めをしていた自分に「あなたは悪くない」とやさしい言葉をかけてあげる。

これが上手くいけば、「不倫されて辛かったけど、そのおかげで自分自身も成長したし、自分の心を深堀することもできたし、いい女になっちゃったよね~」って思えれば、不倫されたというネガティブな事象がポジティブに変わる。これが癒し。

そして、癒されたら、「そんなこともあったけね」とその記憶のかけらがクズほども小さくなるものなんです。

忘れちゃったら辛いことなんて何もないからね。

こうなったら、癒しのステップの完了というわけです。

ステップ番外編

どんな感情を持っていてもいいし、自分責めをしないようになると、心がオープンになっていくものなのね。

「みんな優しい…」みたいな、目が開かれるみたいな感覚になっていくもの。感謝が湧き出るっているのかな。視野が広くなるって言うのかな。

そうなるとね、意外なことや人に、過去の傷を癒してもらうってことが起きてくる。

例えば、私の話。

私は小学校の時にお勉強ができなくて、ちょっと鈍くさくて、先生に毎日叩かれていたのね。それが痛みとなって、傷となって、もう40年以上経った今でもくすぶっていたんだよね。

インナーチャイルドワークをしても「別に…」だし。「私はバカである」という思い込みが取ることができないでいたのよね。

そうなると、行動範囲も視野も狭くなるし、自分自身が「どうせバカだし」って思っているのも辛いんだけど、「できることはやったし、もういいっかな、まあそのうちどうにかなるだろう」っていう境地に達していたんだよね。

次男の学習障害を通して、次男を見ていて、その周りの助けてくれる人を見ていて、その思いを感じていて、ある日突然、ふと小学1年生だった私が救われた思いにかられて。

感情を全部出し切って、自分がどう感じていようとそれはOKって体に染み込んだ結果、意外なところで癒されたということもある。

あの頃の私は辛いことだらけで、それを今も引きずって自分を責めていたけれど、頑張っている次男を見て、それを見守っている私も含めた多くの人がいて…。今、次男を応援してくれている人が、あの頃の私も救ってくれた気がしている。

がんばってくれたあの頃の私に、心を込めて「ありがとう」を伝えたい。
あの時あなたが頑張ってくれたから、今がある。
次男が辛い思いをしないで済むように、あの頃のあなたが頑張ってくれていたんだね。

長いスパンで癒されたお話でした。

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