その選択は「怖れ」からですか?それとも「愛」からですか?
という話をたまにする。
「どっちだかわかりません」という話をいただいて、改めて例を出そうと思ったら、私自身も上手くできなくて笑った。
選択する時はほとんど無意識だし、その時の感情に沿って選択しているんだけれど、「怖れ」からの選択になってしまうことが多いと思う。
「やりたい」ことがあったとしても、それが実は「怖れ」からだった…なんてもこともあるし…。
結局最後には「自分軸」で!!となるんだけれど、例をあげてちょっとわかりやすくしてみたいと思う。
子どものサッカー事情
先週末、長男の入っているサッカーチームでの合宿があった。長男はとても楽しみにしていて、指折り数えていた。
実は長男、数か月前にサッカーチームを変えている。前までに入っていたサッカーチームはボランティアチームでありながら、上を目指すタイムのチームで、それはそれでとても充実していたが、コロナ後、長男は、かくかくしかじかあって、そのチームを辞めて、今のチームに移籍した。今のチームはとても緩く「楽しくサッカーすればいい」という考え方で、長男は気に入っている様子。
この前のサッカーチームを辞める時の理由は「怖れ」なのか『愛』なのか?『他人軸』なのか『自分軸』なのか?ということを考えてみたい。
長男の辞めたい言い分
リフティングのテストが緊張する
コーチの期待に応えられない
他の子と比べられるのがイヤ
ついていけない自分がイヤ
コーチが怖い
ここら辺は明らかに『怖れ』と『他人軸』だと思う。
確かに長男は夢中になってサッカーをやっていた。それはサッカーが楽しい!!というのは間違いない。うまくなることもモチベーションになっていたことも間違いない。
ただ、「怒られるから一生懸命やっている」というということも否めなかった。
「バツラン」が嫌だったから、リフティングを練習したということもある。
この比重が重くなっていったから、辞めたくなったということ。
そして、母はやめてほしくなかった。それは自分自身にも言えるけれど、こういう風に鞭打たなければ「上手くならない」と言う思い込みもあったし、「自分に厳しくするからこそ成長がある」とも思い込んでいた。
だけど、約一か月の間、長男は悩みに悩んで、泣きまくって…こういった。
「おれはサッカーが上手くならなくてもいい、ただ楽しくやりたいだけなんだ」と。
辞める理由が「怖れ」ではなく、「愛」になったということだと思う。誰かのためでもなく、自分のためにサッカーをやるにはどうしたらいいかと考えたのではないかと。
人によっては「負け犬」とかいうのかもしれない。
スポーツは厳しくやらないとダメだという人もいるだろう。
厳しくやるのも、多少の無理をするのも悪いことじゃないけれど、それがやっぱり「怖れ」からの選択だと、いつかどこかで…燃え尽きると思う。
長男の「辞める」という選択は、途中までは「怖れ」だった気がするけれど、突き抜けて「愛」になったと私は信じている。
証拠に、長男は1mmも後悔することもなく、サッカーをとても楽しんでいる。辛いなんてことはまったく考えていないよう。
ここで、ひとつ注意したいのは、長男が前に所属していたチームの子たちが無理しているということを言いたいのではない。彼らはとても楽しんでいたし、試合に勝つことや、厳しく練習をすることも、上を目指すこともすべて「愛」からの選択でやっていたと思う。(中にはそうじゃない子もいたかもしれないけれど)
人それぞれ、選択は色々。みんなひとりひとりの幸せの選択は全く違う。
私を愛することがバロメーター
自分をいじめて、誰かの期待に応えることばかり考えて、無理して、自分を犠牲にして…ということがもう『癖』になっている場合もあると思う。
犠牲になることがイコール不幸ということでもないけれど、だれかの喜びになることはそれは幸せだと思う。
だけれども、誰かの喜びだけじゃ、バランスが悪い。
誰かの喜びになって、なおかつ自分自身の喜びになることがベスト。
サッカーにしてみたら、試合に勝って、自分も喜ぶし、コーチも喜ぶし、親も喜ぶ。という構図が一番いいよね。
仕事にしても、家事にしても、なんにしても、誰かの喜びになることはとても楽しい。
でも、どこかで『犠牲』を払っていると、自分が喜べないということがある。
なんで私ばっかり…とかね。
『自分を愛する』
自分の気持ちに寄り添う、自分の心地よいことをする、自分を喜ばせることをする。『自己中心』ではなく『自分軸』。
これが、できるようになると『感謝』が増える。感謝が増えると、ますます『感謝』が増える。
そうなるといいよね。
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